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南コーカサス

完全停戦ナゴルノカラバフ紛争、支配地を失ったのはアルメニア

2020年11月16日(月)11時25分
トム・オコナー

戦闘激化でアルメニアが苦渋の決断 ARMENIAN UNIFIED INFOCENTRE-HANDOUT-REUTERS

<ロシアの仲介で9月から続く紛争についに終止符。アルメニアでは停戦合意に反対するデモ隊が......>

アルメニアのパシニャン首相は11月10日、実効支配地ナゴルノカラバフをめぐりアゼルバイジャンとの間で9月から続いていた紛争に終止符を打ったと発表した。

ロシアの仲介で完全停戦に合意。アルメニアは支配地の多くを失うことになった。パシニャンはSNSの声明で「私自身と全国民にとって非常に苦痛で困難な決断だった」と述べた。

パシニャンに続きロシアのプーチン大統領もこれを認める声明を発表。今後5年にわたり、前線やアルメニアとナゴルノカラバフとの間の「回廊」地域などにロシア人平和維持部隊を派遣するという。

パシニャンの声明の数時間前には、ナゴルノカラバフの主要都市シュシャがアゼルバイジャン軍によって陥落。声明直前まで両軍の戦闘が続いていた。

紛争は、両国のナショナリスト感情をかき立てた。声明発表後、アルメニアでは停戦合意に反対するデモ隊が首都エレバンなどで激しい抗議活動を繰り広げている。

<2020年11月24日号掲載>

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