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領土問題ナゴルノカラバフ紛争で停戦合意、アゼルが領土奪還 ロシアは平和維持部隊派遣
アルメニア、アゼルバイジャン、およびロシアの3カ国は、約1カ月以上にわたり続いたナゴルノカラバフ地域の帰属を巡る紛争を終結させるための協定に署名したと明らかにした。写真は10月、ナゴルノカラバフの都市シュシャの破壊された建物(2020年 ロイター/Vahram Baghdasaryan/Photolure)
アルメニア、アゼルバイジャン、およびロシアの3カ国は10日、約1カ月以上にわたり続いたナゴルノカラバフ地域の帰属を巡る紛争を終結させるための協定に署名したと明らかにした。
ロシアはこれを受け、停戦協定の一環として平和維持部隊を同地域に派遣した。少なくとも5年間はとどまり、同地域で軍事的影響を拡大することになる。
アルメニアのパシニャン首相が10日、まずソーシャルメディア上で協定に署名したと発表し、ロシア側とアゼルバイジャンのアリエフ大統領もその後これを確認した。
アリエフ氏は、ロシアのプーチン大統領とのテレビ放映されたオンライン会談で「3カ国が署名した声明は、紛争解決に向け(重要な)ポイントになる」との見方を示した。
ナゴルノカラバフ地域の指導者はフェイスブックで、「できるだけ早期に紛争を終わらせる」ことに合意したと述べた。
停戦協定によると、今回の紛争でアゼルバイジャンが奪還した領土を維持する。アルメニア側は12月1日までに、同地域の支配権を放棄する必要がある。こうした地域は国際的にアゼルバイジャンの一部として認められているが、アルメニア側が実効支配していた。
プーチン大統領は、この紛争が何千人もの死者を出し、多くの人々を避難に追いやり、地域全体を戦争に陥れる恐れがあったとし、今回の合意は永続的な政治的解決への道を開くと述べた。
アゼルバイジャンの主要な支援国で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは、合意は同盟国にとって大きな利益になるとし、チャブシオール外相は「聖なる成功」だとたたえた。
*内容を追加しました。
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