【米下院選】陰謀論の「Qアノン」議員が続々誕生
Every QAnon Candidate to Win 2020 Election Race
保守系メディアのリパブリカン・アメリカンによれば、バーセルは自分とQアノンとの関係について、選挙当日には有権者たちが「否定的な情報ばかりに目を向けない」よう願っていると語っていた。
テネシー州議会下院選挙の第57選挙区では、共和党の現職であるスーザン・リンが無党派のトム・ソテックが圧勝する見通しだ。
リンは、星印を使って書かれた「Q」の文字の下に「WWG1WGA」のスローガンが記された旗の写真を、フェイスブックのカバー写真として使っていたことが判明。さらに彼女は#WWG1WGAのハッシュタグを使って複数のツイートを投稿しており、またQアノン信奉者がよく使うもう一つのフレーズ「#TheGreatAwakening(大いなる目覚め)」のハッシュタグを含むツイートをシェアしたこともあった。
彼女は9月にAP通信の取材に対して、Qアノンの陰謀論を支持してはいないと語っている。「ここはアメリカだ。何をツイートしようが、リツイートしようが、私の自由だ」と彼女は述べた。「これが問題視される理由がわからない。私はQアノンが展開する運動には関与していない」
「信奉者」は否定
コロラド州第3選挙区では、民主党のダイアン・ミッチ・ブッシュ候補が敗北を認め、Qアノンの陰謀論について肯定的な発言をしてきた共和党の極右候補ローレン・ボーバートが当選を確実にした。
ボーバートは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて同州が決定したロックダウンのガイドラインに背き、自身が経営するレストランの営業を続けていたことでも物議を醸した。彼女は6月にオンラインメディア「スティール・トゥルース」の番組に対して、「これまでQについて聞いたこと全てが、本当であることを願っている」と述べていた。同番組はQアノン信奉者を公言するアン・バンダースティールがホストを務めている。
だがその後、ボーバートは何度もQアノンと距離を置こうと試み、本誌に対しても「これまで何度も公に述べてきたが、私はQアノンの信奉者ではない。あなた方やほかの人々が、どうしても私をQアノンと関連づけようとしているだけだ」と語った。ボーバート陣営の広報担当も、「ローレンは何度も、自分はQアノン支持者ではないと明言している」と説明した。