最新記事

感染第3波

東京都、27日コロナ新規感染570人で過去最多 小池知事「GoToトラベル、国が判断すべき」

2020年11月27日(金)20時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は27日、都内で新たに過去最多の570人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。写真は都内で。ロイター / Issei Kato

東京都は27日、都内で新たに570人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。今月21日の539人を上回り過去最多となる。

この日確認された陽性者を年代別でみると、20代と30代が267人、40代と50代が143人、また70代以上の高齢者は66人となっている。また、重症患者は都の基準で61人に増加した。

これで都内で確認された陽性者の合計は39,649人となった。

11月に入って顕著となってきた新型コロナウイルスの感染第3波は、感染経路として家庭内での感染がもっとも多くなっているほか、企業や飲食店などでもクラスターが発生し感染拡大防止が難しい状況になっている。

東京都は今月28日から来月18日までの3週間、飲食店とカラオケ店に対し、営業時間を午後10時まで短縮するよう要請している。

小池知事「東京発着のGoToトラベル、国が判断すべき」

この営業時間短縮について、東京都の小池知事は27日午後の記者会見で「だらだらとやってると余計時間がかかって、精神的な悪影響も出てきているということは否めない。だからこそ、ここは集中的に感染対策を心掛けてほしい。」と語り、また「重傷者の命を救う、ここに集中していきたいと思う。陽性者についてはこれからも増える恐れがあり、それを防ぐため、皆さんとの連携で進めていく」と、飲食店と都民へに対して協力を呼びかけた。

また、GoToトラベルについて小池知事は「日々の報告などから人の動きが明らかに増えているということは事実。他県などからの流入も多いしその逆もあり、『入り』と『出』を一緒に考えるべき。これは全国的なものだからこそ国が考えるべきで、一番最初からそういう設計ではなかったのか」と述べ、東京都をGoToトラベルから除外するかどうか、都として国に要請する立場にはないという考えを明らかにした。

newsweek_20201127_180510.jpg

東京都・新型コロナウイルス新規陽性患者の推移

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾総統、太平洋3カ国訪問へ 米立ち寄り先の詳細は

ワールド

IAEA理事会、イランに協力改善求める決議採択

ワールド

中国、二国間貿易推進へ米国と対話する用意ある=商務

ビジネス

ノルウェー・エクイノール、再生エネ部門で20%人員
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 9
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中