最新記事
2020米大統領選アメリカ大統領選挙、トランプ早くも2024年に向け準備? 退任後のメディア事業など検討

結果を覆して再選を勝ち取る望みが薄まりつつある今、トランプ米大統領(写真)はメディア事業や番組への出演について顧問らと協議している。11月7日、ワシントンで撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)
結果を覆して再選を勝ち取る望みが薄まりつつある今、トランプ米大統領はメディア事業や番組への出演について顧問らと協議している。2024年の選挙への再出馬を見据えて支持者をつなぎとめる狙いがある。
複数のアドバイザーによると、トランプ氏は新たなテレビチャンネルやソーシャルメディア(SNS)企業を立ち上げることを検討している。自分を裏切り、国民との直接対話を邪魔したと自身が感じているメディア企業に対抗するという。
トランプ陣営の会議に出席したある共和党関係者は、トランプ氏が次の大統領選への出馬を表明する上で、SNSやメディア企業などあらゆる選択肢があり得るとの見方を示した。
複数のアドバイザーによれば、大統領選の結果を巡って起こした法的措置が終わったことが明らかになった時点で、4年後に再び出馬する計画を発表することを検討している。
トランプ氏の考えに詳しい顧問の1人は「彼はだまされたと感じており、再出馬を望んでいると述べた。
ただ共和党のある戦略担当者は、トランプ氏の2024年の共和党候補指名が確実なわけではないと指摘した。トランプ氏の再出馬表明で他の有力候補の動きが止まることはないとの見方を示し、「誰もがトランプ氏を尊敬しているが、そろそろ新しい章が必要だと考えている」と語った。
ペンス副大統領、ヘイリー前国連大使、ポンペオ国務長官、クルーズ上院議員、コットン上院議員、フロリダ州のデサンティス知事、サウスダコタ州のノーム知事らも共和党の有力候補とみられている。
ビジネスに復帰か
トランプ氏はFOXニュースに失望し、これに対抗する新たなテレビニュース局の立ち上げを検討してきた。トランプ氏の側近によると、大統領選でアリゾナ州の結果がまだかなり不透明な時点でFOXニュースがバイデン氏を当選確実としたことに腹を立てている。
トランプ氏の友人で保守系メディア、ニュースマックスのクリストファー・ルディ最高経営責任者(CEO)はFOXニュースに対抗するニュース局やインターネットでのストリーミングサービスを始めるのは難しいとの見方を示した。
「トランプ氏の周辺がそのような挑戦を評価しているか確信が持てない」とし、トランプ氏とニュースマックスの番組出演について話し合う用意があると語った。
トランプ氏はツイッターと競合するためのSNS企業を立ち上げる計画をアドバイザーと繰り返し協議してきた。ある共和党関係者は、同氏が数カ月前に選挙陣営の幹部との会議で「保守版ツイッター」の創設に必要な技術について語ったと明らかにした。

【話題の記事】
・人民日報、「大差で勝った」と言い張るトランプを笑う
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力

アマゾンに飛びます
2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら