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アフリカエチオピア、昨年ノーベル平和賞受賞のアビー首相下で民族対立激化 反政府組織との戦闘で1000人が死亡か
エチオピア政府軍の関係者によると、同国北部ティグレ州を支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)と政府軍の戦闘で数百人の死者が出た。写真はエチオピアのアビー首相。アディス・アベバで昨年12月撮影(2020年 ロイター/Tiksa Negeri)
エチオピア政府軍の関係者によると、同国北部ティグレ州を支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)と政府軍の戦闘で数百人の死者が出た。
昨年ノーベル平和賞を受賞したアビー首相は9日、エチオピアが内戦状態に陥ることはないと主張したが、同国では2018年の同首相就任以来、民族対立ですでに数百人が死亡しており、国内情勢が不安定化する恐れがある。
アビー首相は先週、TPLFが政府軍の基地を攻撃したとして、TPLFに対する攻撃を開始。政府軍が武器庫などを空爆していることを明らかにしている。
支援団体や治安関係者によると、大規模な地上戦も展開されている。
政府軍関係者はロイターに対し、今回の戦闘でTPLF側に500人近い死者が出たと発言。複数の治安関係者によると、政府軍側にも数百人の死者が出た。
ロイターは死者数を確認できていないが、ある外交官は数百人が死亡したとみられると述べた。
多民族国家エチオピア最大の民族はアビー首相らオロモ人。ティグレ州に住むティグレ人は人口のわずか5%に過ぎないが、アビー首相の就任前は政治の実権を握っていた。
ティグレ人は、アビー政権が過去の人権侵害や汚職を巡り、ティグレ人を不公平に標的にしていると主張している。
アビー首相は44歳。アフリカ大陸でもっとも若い指導者で、民主化やエリトリアとの和平実現でノーベル平和賞を受賞した。
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