米自動車業界、コロナショックから想定外の業績回復 SUVなど強い需要と在庫減
予想を上回る販売と在庫の減少により、米自動車大手3社の収益は改善しそうだ。
リフィニティブのデータによると、アナリストはGMの第3・四半期の利益を約18億ドルと予想している。ライバルのフォード・モーターは6億3890万ドル、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は4億6950万ユーロ(5億4603万ドル)の利益を計上する見通しだ。
ミシガン州の自動車調査センター(CAR)のバイスプレジデント、クリスティン・ジチェク氏は「大半の自動車メーカーは巨額の損失を見込んでおらず、回復は数カ月前に大半の専門家が想定していたよりも力強い」と話した。
CARは2020年の米国内自動車販売台数を前年比約24%減の1300万台と予想している。これに対し2008年から09年にかけての金融危機局面では、販売台数は40%減少していた。
米自動車ディーラーは年内、手持ちの在庫が比較的少ない水準にとどまる可能性がある。JDパワーは年末時点のディーラー在庫を前年比40万台減の約310万台と見込んでいる。
(Rachit Vats記者)


アマゾンに飛びます
2025年3月18日号(3月11日発売)は「日本人が知らない 世界の考古学ニュース33」特集。3Dマッピング、レーダー探査……新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら