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デモキルギス、議会選挙に不満のデモ隊が政府庁舎に乱入 収監の前大統領を解放
中央アジアのキルギスで議会選挙の結果に抗議して政府庁舎に押し掛けたデモ隊。5日撮影。(2020年 ロイター/Vladimir Pirogov)
中央アジアのキルギスで6日早く、議会選挙の結果に抗議するデモ隊が大統領府と議会が入った政府庁舎に突入した。その後、国家保安委員会の本部にも押し入り、実刑判決を受けて収監されていたアタムバエフ前大統領を解放した。複数の現地ニュースサイトが伝えた。
数千人規模のデモ隊は、4日の議会選で2つの体制派政党が圧勝したとの暫定結果に抗議し、選挙結果を無効にするよう求めた。現地ニュースサイト「24.kg」によると、中央選管は6日、デモ隊の要求を検討する考えを示した。
ロシア通信(RIA)によると、ジェエンベコフ大統領の報道官は、大統領が選挙結果を無効にする可能性を否定しなかったと述べた。
現地ニュースサイトによると、警察は5日遅くにデモ隊を解散させていたが、数時間後に首都ビシケクの中心部の広場に再びデモ隊が集結。その後、現地で「ホワイトハウス」と呼ばれている大統領府と議会が入った政府庁舎に突入した。
同庁舎では6日午前に火災が発生したが、すぐに消し止められた。
解放されたアタムバエフ前大統領は6月に汚職罪で11年2カ月の禁錮刑を言い渡されていた。
ジェエンベコフ大統領は5日遅く、4日の議会選に参加した全ての政党の党首と6日に会合を開く考えを示した。
キルギス政府によると、5日夜から6日朝にかけて起きたデモに伴う衝突で1人が死亡し、数百人が負傷した。
*内容を追加しました。
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