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感染症対策「トランプのコロナ感染、政治家は危険を真剣に受け止めリスク矮小化をやめよ」ドイツ経済相
ドイツのアルトマイヤー経済相は4日、トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染は、政治家がこの感染症をより真剣に受け止め、健康リスクの矮小化をやめなければならないことを示していると述べた。写真は9月にベルリンで記者会見する同相。代表撮影(2020年 ロイター)
ドイツのアルトマイヤー経済相は4日、トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染は、政治家がこの感染症をより真剣に受け止め、健康リスクの矮小化をやめなければならないことを示していると述べた。
米国の新型コロナ感染者数は740万人、死者は20万9000人超に達し、景気の悪化により数百万人が失職している。しかしトランプ大統領は、新型コロナの危険性を軽視し続けてきた。
アルトマイヤー経済相は4日、公共放送ARDに対し、トランプ大統領の感染はドイツ当局者らが当初から言ってきたことを確認させるものだと指摘。特に、マスク着用によって自分と他者を守ることと、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の順守の重要性を挙げた。
同相は、「腹立たしいのは、トランプ氏の政党にも他の国にも、またわが国にも、新型コロナを軽視する政治家が常に存在するという事実だ。彼らはウイルスに立ち向かうことができ、何事も起こらないかのように装う」と述べた。
そのうえで、現実はまったく逆だとし、米国だけでたった6カ月間に20万人以上が新型コロナで死亡していると指摘。「これらの人々の多くは、適切な感染対策が講じられていれば生きられた」と述べた。
ドイツは、今春の感染第1波の際には他の欧州諸国に比べて感染者と死者の数を抑制できた。しかし感染者がふたたび増加しつつあり、各当局は一段の規制導入を検討している。実施されれば、社会生活が制限され、景気回復ペースが鈍化する可能性がある。同国は上半期に、史上最悪の景気後退(リセッション)に陥っている。