最新記事

感染症vs国家

感染者数・死者数を抑えた国、失敗した国 14カ国のコロナ対策まとめ

2020年9月30日(水)19時40分
ニューズウィーク日本版編集部

magSR200930_Brazil.jpg

劣悪な環境、医療不足、3密の条件がそろったファベーラ(スラム)で感染が広がったブラジル BRUNO KELLY-REUTERS

イラン

・ 宗教行事、集会などで接触・飛沫感染拡大
・ ロックダウンや規制、診療で中国モデルを積極的に採用
・ 経済低迷に耐えかねた緩和措置で感染者が再び急増

イエメン

・ もともと内戦で国家が機能しておらず保健システムが脆弱
・ 救命不可能な状態で救急搬送される患者が多発、世界平均の5倍以上の致死率
・ 防護具不足や劣悪な労働条件で医療スタッフに感染拡大

アメリカ

・ 渡航者入国禁止や検査体制などの初動に遅れ、ニューヨークなど大都市で感染爆発
・ トランプ大統領が新型コロナ軽視、専門家の提言を無視
・ 連邦制の弊害によって統一的な対策が困難に
・ 経済・医療格差で貧困層と黒人に感染拡大

ブラジル

・ ボルソナロ大統領のコロナ軽視、厳格な措置を取らずに感染爆発
・ 濃厚な人付き合いで社会的距離の取れない文化・気質
・ 劣悪な環境、医療不足、3密という条件がそろうファベーラ(スラム)で拡大、死亡率上昇

資料:『人類vs感染症──新型コロナウイルス 世界はどう闘っているのか』(國井修・著、CCCメディアハウス)

<2020年10月6日号「感染症vs国家」特集より>

【関連記事】コロナ対策に成功した国と失敗した国を分けたもの──感染症専門家、國井修氏に聞く

20201006issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

10月6日号(9月29日発売)は「感染症vs国家」特集。新型コロナに最も正しく対応した国は? 各国の成功例と失敗例に学ぶ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英消費者信頼感、11月は3カ月ぶり高水準 消費意欲

ワールド

トランプ氏、米学校選択制を拡大へ 私学奨学金への税

ワールド

ブラジル前大統領らにクーデター計画容疑、連邦警察が

ビジネス

カナダ、63億加ドルの物価高対策発表 25年総選挙
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 8
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中