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北朝鮮金正恩、韓国人男性射殺に遺憾の意「起こるべきではなかった」=韓国政府高官
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長(写真)は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に書簡を送り、韓国漁業当局の男性を北朝鮮の部隊が射殺したことに遺憾の意を表明した。提供写真(2020年 ロイター/KCNA)
北朝鮮は25日、新型コロナウイルス感染拡大防止のために韓国漁業当局の男性を北朝鮮の部隊が射殺したことに遺憾の意を表明した。韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長が明らかにした。
北朝鮮の統一戦線部が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の事務所宛てに書簡を送ってきたという。
徐室長が明らかにした書簡の内容によると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は今回の出来事について、韓国国民を失望させたことを「申し訳なく」思っており、起こるべきではなかったとの考えを示している。
書簡はまた、男性が身元を明らかにせず、逃げようとしたことから、兵士らが男性に向けて10発以上発砲したと説明しているという。
一方で書簡は、兵士らはウイルス対策マニュアルに沿って男性が使用していた救命胴衣を燃やしたとし、男性の遺体を燃やしたのではないと説明しているという。
徐室長は書簡に触れ、「北朝鮮の部隊は発砲後の捜索で身元不明の侵入者を見つけることができず、国家緊急疾病予防措置の下で救命胴衣を燃やした」と述べた。
今回の出来事は多くの韓国人に衝撃をもたらし、野党議員からは激しく反発する声が上がっていた。そのため、文大統領は「容認できない」とする異例の厳しいコメントを出していた。
*内容を追加しました。
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