中国の台湾侵攻に備える米軍の「台湾駐屯」は賢明か
China Will Start War If U.S. Troops Return to Taiwan Warns Global Times
『A Critical Decade: China's Foreign Policy 2008-2018(重要な10年間:2008-2018年の中国の対外政策)』の著者である米バックネル大学国際関係学部のジューチュエン・チュ教授は、「胡のツイートは無視できない。もしもアメリカが本当に台湾に部隊を配備すれば、米中関係は大きく変わり、米中間の軍事衝突が引き起こされることになるだろう」と指摘。「中国政府から見て、台湾への米軍配備は中米関係の根底を壊す行為であり、反国家分裂法を侵害する行為だ。それは戦争の大義名分になる」と本誌に語った。
米地上軍を台湾に派遣するという提案は「問題の複雑さをひどく過小評価している」と指摘し、さらにこう述べた。「台湾問題は、軍事的に解決できる軍事問題ではない。この問題は歴史や政治、外交、経済、安全保障や大国同士の対立などが絡み合った複雑な問題だ」
ロンドン大学東洋アフリカ学院・中国研究所のディレクター、スティーブ・ツァンは、アメリカ政府が台湾に米部隊を配備することを計画している兆候は今のところないとの見解を示し、胡の警告が「必要な、あるいは理にかなったものには思えない」と語った。
「中国と台湾の間で緊張が高まるなか、アメリカが台湾国防軍との協調・協力関係を強化していることが見てとれる。だが協調・協力関係が強化され合同軍事演習が行われたからといって、アメリカが台湾に部隊を配備するということにはならない」
<参考記事>台湾有事を想定した動画を中国軍が公開 9月29日号(9月23日発売)は「コロナで世界に貢献した グッドカンパニー50」特集。利益も上げる世界と日本の「良き企業」50社。PLUS 進撃のBTS
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