最新記事

朝鮮半島

「北朝鮮、行方不明の韓国人男性を射殺・火葬した」=韓国国防省

2020年9月24日(木)18時54分

韓国国防省は24日、北朝鮮が行方不明となっていた韓国人男性を射殺し、火葬したとの報道を確認し、北朝鮮を非難するとともに責任者の処罰を求めた。写真は板門店で韓国側の様子をうかがう北朝鮮軍兵士。16日、代表撮影(2020年 ロイター)

韓国軍は24日、21日から行方不明となっていた韓国漁業当局の男性が北朝鮮の監視船上で質問を受けた後、北朝鮮の部隊に射殺され、油をかけて燃やされたと発表した。

この韓国人男性(47)は黄海上の北方限界線(軍事境界線)の南約10キロメートルの海域で行方不明になったと報告された。韓国軍によると、証拠などから、自ら北朝鮮入りを試みていたもよう。

男性が射殺された理由は不明だが、北朝鮮の部隊は新型コロナウイルス流入阻止のための命令に従って行動した可能性があるという。


合同参謀本部の高官は会見で「韓国軍はこのような残虐行為を糾弾するとともに、北朝鮮に説明と責任者の処罰を強く求める」と語った。

韓国軍は23日に北朝鮮側に説明を求めるメッセージを送ったが、返答はまだないという。

韓国の文在寅大統領は、「容認できない」とコメントし、軍に対して市民の命を守るための警戒を強めるよう指示した。大統領府報道官の話として聯合ニュースが報じた。

*内容を追加しました。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる
・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死


20200929issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月29日号(9月23日発売)は「コロナで世界に貢献した グッドカンパニー50」特集。利益も上げる世界と日本の「良き企業」50社。PLUS 進撃のBTS

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日本の投資家、24年にユーロ圏債を大幅売り越し=バ

ワールド

米消費者金融保護局、全業務停止 トランプ氏任命のト

ビジネス

トランプ関税、EUは詳細確認して対応へ 「欧州の利

ワールド

ブラジル、米ハイテク企業に報復課税検討との報道 財
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「だから嫌われる...」メーガンの新番組、公開前から大炎上の納得理由
  • 2
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポーランドで発見
  • 3
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大反発を買う...「イメージアップを図るため」
  • 4
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 5
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 6
    36年ぶりの「絶頂シーン」...メグ・ライアンの「あえ…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    ウクライナ戦争終結めぐる「見返り要求」に、ゼレン…
  • 9
    駆逐艦から高出力レーザー兵器「ヘリオス」発射...ド…
  • 10
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 9
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 10
    「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中