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自衛隊イージス・アショア配備、洋上案を主軸に再検討=岸防衛相
防衛省は24日、配備停止を決めた迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替措置について、艦船など洋上の移動式プラットフォームにレーダーや発射装置を置く案をまとめ、自民党に提示する。写真はルーマニアのデベセル米空軍基地の同システム。2016年5月撮影。提供写真(2018年 ロイター/Inquam Photos/Adel Al-Haddad/via REUTERS)
岸信夫防衛相は24日の自民党会合で、配備停止を決めた迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替措置について、艦船など洋上の移動式プラットフォームにレーダーや発射装置を置く案を主軸に検討すると明言した。
岸防衛相は「現時点で最終的な結論は得られていないが、これまでの議論を総括したところ、イージス・アショアの構成品を移動式洋上プラットフォームに搭載する方向で、米政府や(民間の)事業者を交え、具体的な検討を速やかに進めたい」と述べた。
同部会では防衛省側が与党にイージス代替案と2021年度防衛予算概算要求について説明を行う。防衛省は陸上にレーダーを、洋上にミサイル発射台を置く分離配備案なども検討してきたが、装置間をつなぐ通信がサイバー攻撃に遭う恐れがあるなどとして、洋上に一体的に置く案に絞った。護衛艦や商船など、移動するプラットフォームに配備することを検討すると伝える。
一方で防衛省は自民党に対し、洋上案は定期整備や気象などの影響で、イージス・アショア導入本来の目的だった24時間の監視体制に支障が出るとの問題点も伝える見通し。
政府は今年6月、発射した迎撃ミサイルのブース―ターを安全な場所に落下させられない恐れがあるとして、イージス・アショアを山口、秋田両県に配備する計画を停止した。
(竹本能文)
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