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人種問題米人種差別抗議デモでトランプ支持者を銃撃した容疑者、警察が射殺
米西部オレゴン州ポートランドで続く人種差別への抗議運動で参加者1人が銃撃を受けて死亡した事件で、容疑者の男が3日夜、警察に射殺された。ニューヨーク・タイムズ紙が捜査関係者の話として報じた。写真は警察への抗議活動に参加する人。2日撮影(2020年 ロイター/Caitlin Ochs)
米西部オレゴン州ポートランドで続く人種差別への抗議運動で参加者1人が銃撃を受けて死亡した事件で、容疑者の男が3日夜、警察に射殺された。
ニューヨーク・タイムズ紙が捜査関係者の話として報じた。
ポートランドの抗議デモでは、トランプ大統領の支持者で地元極右団体「パトリオット・プレイヤー」を支持していたアーロン・ダニエルソンさんが銃撃を受けて死亡した。
ダニエルソンさんを銃撃したマイケル・レイノール容疑者は3日公表されたバイス・ニュースとのインタビューで、自分と友人が刺されそうになったため、やむを得ず発砲したと主張していた。
警察によると、レイノール容疑者は殺人容疑で指名手配されており、ワシントン州オリンピアのアパートを出て車に乗った後、射殺された。
連邦保安局の報道官は声明で、同容疑者が銃を所持しており警官の命が脅かされたと説明した。
一方、事件の捜査を担当した地元サーストン郡保安官事務所は、レイノール容疑者が銃を所持していたかや発砲したかは確認していないとしている。
レイノール容疑者がインスタグラムに投稿したメッセージによると、同容疑者は反ファシストを自称し、人種差別解消を訴える「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切だ)」運動に積極的に参加していた。
*内容を追加しました。
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