最新記事

人種問題

米ミネアポリスが緊急事態宣言、州兵を投入へ 黒人の殺人容疑者死亡で抗議活動

2020年8月28日(金)11時11分

米中西部ミネソタ州のウォルツ知事は、殺人容疑の黒人の死亡をきっかけに26日夜に暴力的な抗議活動が発生したことを受け、ミネアポリス市に緊急事態宣言を発令した。写真は6月、ジョージ・フロイドさんの追悼式に参列したミネアポリス市のフレイ市長(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

米中西部ミネソタ州のウォルツ知事は、殺人容疑の黒人の死亡をきっかけに26日夜に暴力的な抗議活動が発生したことを受け、ミネアポリス市に緊急事態宣言を発令した。同知事は州兵が現地に投入されると語った。

一方、ミネアポリス市のフレイ市長は、大規模な企業の略奪、財産の破壊、混乱が起きたとして、夜間外出禁止令を出した。また、当局は黒人容疑者の死亡に関連して誤った情報が拡散していると指摘。警察は容疑者が自身を銃で撃ったとしている。

同市では5月、白人警官の暴行のため黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡。この事件以降、人種差別や警官による暴行に対する抗議活動が全米に広がっている。

ミネアポリス警察はツイッターに監視カメラの映像を投稿。殺人事件の容疑者が自殺を図ったとし、警察は何ら武器を使用していないと説明した。

映像によると、1人の黒人男性が建物エントランスで自身を銃で撃ち、付近にいた人の集団が走り去り、警察が現場に近付く様子が映っている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・韓国、新型コロナ第2波突入 大規模クラスターの元凶「サラン第一教会」とは何者か
・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる


20200901issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年9月1日号(8月25日発売)は「コロナと脱グローバル化 11の予測」特集。人と物の往来が止まり、このまま世界は閉じるのか――。11人の識者が占うグローバリズムの未来。デービッド・アトキンソン/細谷雄一/ウィリアム・ジェーンウェイ/河野真太郎...他

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ノルウェー政府系ファンド、洋上風力発電権益の49%

ワールド

米FDAワクチン部門トップがケネディ長官批判し辞任

ワールド

韓国憲法裁判所、尹大統領の弾劾巡り4日に判断

ワールド

米通貨監督庁、気候リスク指針を撤回 銀行に「負担大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 9
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中