最側近クシュナーの勝算「大勝利に足るトランプ支持者は確実にいる」
Kushner Gets Candid
──サウジアラビアのムハンマド皇太子とジャマル・カショギ殺害の件については?
サウジアラビアの抑圧政策がテロ拡大を招いているとわれわれは懸念していた。トランプはそれを許すつもりはなかった。アメリカは良き盟友になりたいが、それには改革の証拠を示してもらわなければ、と伝えた。ムハンマドはアメリカとの関係修復を望むが猶予をくれと言った。サウジアラビア社会の近代化に着手したい、投資が必要だ、と。彼は約束を守ろうと努めてきたと思う。いくつかの過ちはあったが、彼らはとてもいい同盟相手だ。
(カショギ殺害事件は)難局だった。サウジアラビアに遺憾の意を伝え情報開示を強く求めたが、同国との友好関係を覆すわけにはいかなかった。
──今回の大統領選ではどんな役割を担うのか。
前回同様、組織し、問題を解決し、作り上げる。前回成功したことを全て取り入れ、それを足場にして前進する。世論調査はどれもでたらめだ。前回はレーバーデー(9月第1月曜日)から投票日まで、トランプ優勢を示す調査結果は皆無だった。われわれは独自の分析により、トランプに大勝利をもたらすだけの支持者がいると確信している。パンデミック前のアメリカを再現できるのは誰か。トランプは仕事を成し遂げる人だ。
<2020年8月4日号掲載>
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2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか