韓国、新型コロナ第2波突入 大規模クラスターの元凶「サラン第一教会」とは何者か
映画界、観客動員が1日で3分の1に
もちろん、演劇業界だけでなく韓国映画業界も大きなダメージを受けている。韓国映画振興委員会の発表では、1日あたりの全国観客動員数が、今月17日は約40万5千人だったのに対し、翌18日は約14万5千人と落ち込んだ。これは8月の最低観客動員数を更新したことになる。17日は振替休日だったということもあるが、このまま観客が映画館に戻らなければ、せっかく映画関係者たちが割引クーポンや名作上映、貸し切りイベントなどで何とか危機を乗り越え、やっと上向きになってきた客足をすべて無駄にしてしまいかねない。
客足が遠のきそうな雰囲気を察知して、19日公開予定だった韓国映画『国際捜査』は関係者試写会及び公開を延期した。2092年を舞台にした韓国発宇宙系SF大作として注目を集める映画『SPACE SWEEPERS(原題:勝利号)』は、制作報告記者会見を急遽オンラインで行った。今のところ9月23日の公開で決定されているが、今後の感染拡大の動きによってはまだどうなるかは未定である。
映画といえば大小さまざまな映画祭のある韓国だが、今年はほぼオンライン映画祭に変更されていた。そんな中、やっとオフラインでの映画祭に切り替わるかと期待されていた「EBS国際ドキュメンタリー映画祭」も、第2波コロナショックで予定の変更を余儀なくされた。
これまでの感染対策が振り出しに
韓国は、これまで国民一丸となってコロナの抑え込みに成功していた。エンタメ業界も徐々に復活の兆しを見せ始めるなど、嬉しいニュースを目にすることが増えてきたのも束の間、一部の身勝手な人たちによる行動でまた振出しに戻ってしまった。
筆者の映画関係のたくさんの友人たちも、エンタメの灯を消してなるものかと、廃業寸前に追い込まれながら歯を食いしばって頑張ってきていたた。サラン第一教会はウイルスをまき散らすことによって、人の人生を狂わせる行為をしている自覚はあるのだろうか?
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