米ファウチ所長、ワクチン開発に自信 順調にいけば年内に1億回分供給へ
新型コロナのワクチン開発に自信を見せるファウチ AL DRAGO-POOL-REUTERS
<米アザー厚生長官は、米製薬大手ファイザーと独製薬企業ビオンテックが開発中のワクチンを19.5億ドルで購入する用意があると表明>
世界各国の科学者が新型コロナウイルスのワクチン開発にしのぎを削るなか、トランプ政権と米製薬大手ファイザーは7月22日、「歴史的」な契約を結んだと発表した。
アザー厚生長官は、ファイザーと独製薬企業ビオンテックが開発中のワクチン1億回分を19億5000万ドルで購入する用意があると表明。さらに最大で5億回分を追加調達すると明かした。
現在、両社は4種類のワクチンの開発を行っており、なかには初期の臨床試験で新型コロナの感染歴がある患者と同じかそれ以上の中和抗体を産出する効果が認められたものもある。両社は7月中にも3万人を対象にした大規模な臨床試験を開始し、順調にいけば年内に1億回分のワクチンを供給したいとしている。
米政府はほかにも、製薬大手4社とワクチン供給の契約を締結。感染症対策を率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長も7月半ば、年内のワクチン開発に自信を見せる発言をしている。
<本誌2020年8月4日号掲載>
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