秘密警察や記章もない車両が市民をさらう──ここはトランプの独裁国家
America's 'Not a Dictatorship': Oregon Gov. Rebukes Trump on Portland Feds
20日のインタビューで、トランプはポートランドの状況を「完全に制御不能」と表現した。
「地域を運営するリベラルな民主党員は、自分たちが何をしているのか分かっていない」とトランプは述べ、シカゴやニューヨーク、その他の都市にも「法執行機関の職員を派遣する」と付け加えた。
「ポートランドでは、彼らはよくやってくれた」と、トランプは言った。「3日間しか活動していないが、本当に非常に短期間で素晴らしい仕事をした。問題ない」
マーク・ペティボーン(29歳)はポートランドで連邦職員に拘束された経験をNPRに語った。7月15日未明に抗議行動に参加し、歩いて帰宅した際に所属不明のバンに引き込まれたという。
「かぶっていたニット帽を引き下ろされて周りが見えなくなった。その後、両手を押さえつけられた」と、ペティボーンは言う。「ボディーチェックをされて、写真を撮られ、持ち物をくまなく捜索された」。
ペティボーンは独房に入れられたが、1時間半近く経った後に釈放された。
「完全に無差別な拘禁であることは明らかだった」と、ペティボーンは言う。
トランプの悪あがき
トランプはポートランドの抗議デモ参加者を「わが国を憎悪する無政府主義者」と呼んだ。
「知事や市長、上院議員は、こういう人々を恐れている」と、トランプは20日に記者団に語り、全米に広がる社会不安は「アフガニスタンよりもはるかに悪い」と付け加えた。
デモ参加者を催涙ガスとデモ鎮圧用の武器で攻撃する連邦職員の姿は動画で捉えられている。7月19日にツイッターに投稿された動画には、迷彩服を着た職員が警棒で男性を殴り、別の職員が催涙スプレーを顔に噴射する様子が映っている。
ポートランドのあるデモ参加者は、連邦職員が発射したゴム弾など鎮圧用兵器で顔と頭蓋骨を骨折し、入院した。
ポートランド市のテッド・ウィーラー市長によれば、連邦職員の存在は市内の緊張を緩和するどころか、かえって高めている。
「これは、支持率が低下している弱体化した大統領が、自分の支持層に強がりを見せるための苦し紛れの最後の悪あがきだ。自分の選挙を有利にするために、連邦治安機関を利用している」と、ウィーラーはNPRで語った。
(翻訳:栗原紀子)
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