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感染症対策韓国、国内製薬会社のコロナ初期治験を承認 ウイルスの表面に直接作用する抗体医薬品
世界各国の製薬会社が新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発に奔走する中、韓国政府は同国製薬大手・セルトリオンが開発した抗体医薬品について、初期段階の臨床試験(治験)を承認した。写真は2016年10月、仁川のセルトリオン本社で撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)
世界各国の製薬会社が新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発に奔走する中、韓国政府は17日、同国製薬大手・セルトリオンが開発した抗体医薬品について、初期段階の臨床試験(治験)を承認した。こうした医薬品の人を対象にした試験は同国初となる。
同社の抗体医薬品は、ウイルスの表面に直接作用し、ウイルスが人の細胞を捕捉することができないように設計されている。韓国国内の病院と共同で健康な32人を対象に治験を行う。
また、海外でも欧州全域で近く治験を開始する予定で、その後軽症から中等症の患者を対象に、世界的に治験を実施する方針。
同社によれば、年末までに初期の治験結果を得られる見込みで、21年初めまでの商業化を目指すという。
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