カニエ・ウエスト、迷走する大統領選出馬の真相
What's Happening With Kanye West's 2020 Presidential Run?
立候補の決意表明は、これまで表明してきたドナルド・トランプ大統領支持からの転向も意味する。ウェストは2016年の大統領選では投票しなかったが、もし投票していたらトランプに票を投じていたと繰り返し言ってきた。トランプが大統領選に勝利して以降、2人は何度も会っている。
ウェストは、政策や自身の考えを説明する選挙用の公式サイトを開設していない。だが7月8日に発売されたフォーブス誌のインタビューで、幾つかの重要な問題についての考えを語っている。
子供を持つか、いつ、何人持つかは女性が決めるという性と生殖の権利は、米家族計画連盟が「都市部に潜り込ませた白人至上主義者の陰謀」と主張。人工妊娠中絶については、「自分は聖書の言葉に従っているから、妊娠中絶には反対だ」と語った。
ウェストは「自分は新型コロナウイルスに感染した」とも主張。それでもワクチンで問題を解決することにはためらいがあると語った。彼はワクチンを「(聖書に記されている)獣の刻印」と呼び、「自分の中に悪魔を住まわせている者たち」が「私たちの体内にチップを埋め込んで、私たちが天国の門をくぐるのを阻止しようとしている」と述べた。
外交政策や税などの問題については、まだ考えがまとまっていないと語った。
ウェストの立候補について、妻のキム・カーダシアン・ウェストを含む家族のメンバーは、ほぼ口を閉ざしている。芸能ゴシップサイトのTMZは9日、関係者の話として、ウェストに双極性障害の重い症状が出ていると報じ、「周囲の人間は、彼の立候補や最近の発言の一部に影響を及ぼしているのではないかと心配している」と伝えた。
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