孤軍奮闘する台湾を今こそ支援せよ
WE MUST BACK TAIWAN
軍事的な支援も不可欠だ。開放的で繁栄したアジア太平洋地域を維持するためには、台湾の自由を守らなくてはならない。環太平洋合同演習(リムパック)などの軍事演習に台湾を参加させたり、台湾が自国を守るのに役立つ武器を販売し続けたりすればいい。
ビジネス上の関係も深める必要がある(台湾は既に、アメリカにとって第9位の貿易相手国だ)。
新型コロナウイルス危機を機に思い知らされたのは、医療関連など、さまざまな重要物資の供給でアメリカが中国に依存しているという現実だった。それらの物資を国内で生産する体制を強化することと、国外の信頼性ある供給元を確保することが、今後数年間の大きな課題になる。
その点で、台湾は医療物資の供給を通じて、アメリカの重要なパートナーになり得ることを実証してきた。米政府は2国間の貿易協定を結び、この関係を一層強化すべきだ。
中国政府の圧力と脅しを跳ね返すには、本稿で提案したことを行うだけではまだ十分でない。アメリカはさらに大きな役割を果たし、台湾の勇気ある人々を支援するために揺るぎない決意を示す必要がある。
(筆者は米共和党の対中強硬派)
<2020年7月21日号「台湾の力量」特集より>
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2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。