最新記事

感染第2波

全米、新型コロナ感染400万人突破 1時間2600人の急速なペースで増加

2020年7月24日(金)09時18分

ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者が400万人を突破した。1時間当たり平均2600人強の新規感染者が確認されており、世界で最悪のペースになっている。カリフォルニア州イングルウッドのドライブスルー検査所で20日撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)

ロイターの集計によると、米国で23日に新たに報告された新型コロナウイルス感染症による死者は1118人と、3日連続で1100人を上回った。

22日の死者は1135人、21日は1141人だった。

23日は累計感染者数も400万人を突破した。1時間当たり平均2600人強の新規感染者が確認されており、世界で最悪のペースになっている。

米国の新型コロナ感染者数は1月21日に初の感染が確認されてから98日間で100万人に、その後43日間で200万人、27日間で300万人に達した。その後わずか16日間で400万人を突破し、感染ペースは衰える気配を見せていない。米国内では少なくとも82人に1人が新型コロナに感染した計算になる。

フロリダ州では、この日の新規感染者が1万0249人、死者も最多の173人となった。

米国全体の死者は14万4000人を超えた。

マスク着用を巡り、トランプ大統領は全国的な義務付けを行っていないが、米保健省高官はこの日、新型コロナの感染拡大抑制におけるマスクの重要性を指摘。「マスクを着用し、人込みを避けるという緩和措置を行う必要がある」と述べた。

世界で新型コロナ感染が深刻な20カ国中、米国の人口当たり感染者数はチリに次いで2番目に高い。人口当たりの死者数は英国が最多で、スペイン、イタリア、チリ、フランス、米国が続く。

世界で感染者数が100万人を突破しているのは、米国のほか、ブラジルとインドのみ。

ブラジルでは前日の新規感染者数がこれまでの最多を記録。累計では感染者が220万人超、死者が約8万3000人と、中南米で最悪となっている。

インドの感染者数は120万超、死者は約3万人。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・感染防止「総力挙げないとNYの二の舞」=東大・児玉氏
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・東京都、21日の新型コロナ新規感染230人程度 13日連続で100人以上続く
・インドネシア、地元TV局スタッフが殴打・刺殺され遺体放置 謎だらけの事件にメディア騒然


20200728issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月28日号(7月21日発売)は「コロナで変わる日本的経営」特集。永遠のテーマ「生産性の低さ」の原因は何か? 危機下で露呈した日本企業の成長を妨げる7大問題とは? 克服すべき課題と、その先にある復活への道筋を探る。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

メキシコ・加・中、関税阻止できず 2月1日発動へ=

ビジネス

FRB元顧問を逮捕・起訴、経済スパイ共謀罪 中国に

ワールド

米、ヘリのブラックボックスも回収 首都空港付近のヘ

ワールド

ベネズエラ、米国人6人解放 マドゥロ大統領と米特使
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 6
    またか...アメリカの戦闘機「F-35」が制御不能に「パ…
  • 7
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 8
    幼い子供には「恐ろしすぎる」かも? アニメ映画『野…
  • 9
    ロシア石油施設・ミサイル倉庫に、ウクライナ軍がド…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 5
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 6
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 9
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中