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感染第2波

東京都、30日コロナ感染367人で過去最多 小池知事、酒提供の飲食店など営業短縮要請「極めて危機的事態」

2020年7月30日(木)23時24分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

30日、東京都では367人の新型コロナウイルス感染が確認され、小池都知事は8月3日から31日まで、飲食店の営業時間短縮を要請すると発表した。写真は東京都の小池都知事。REUTERS/Issei Kato

東京都は30日、都内で新たに367人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

300人を超えるのは7月23日の366人に続いて2回目。100人を超えるのはこれで22日連続となる。7月の合計は5753人で5000人を突破しており、感染拡大に歯止めがかからない状態だ。

<関連記事:東京都、31日のコロナ新規感染460人台 過去最多更新、7月合計が6000人突破

この日確認された陽性者のうち、20代と30代は合わせて236人で全体の64%、40代と50代は83人で22%を占めているほか、70代が16人、80代が5人、90代が3人と、高齢者にも感染が拡大している。また感染経路が不明な人は204人で全体の56%になっている。

これで都内で確認された陽性者の合計は12228人、緊急事態宣言が解除された5月25日以降の累計は6833人と累計の半数を超えている。

小池知事「状況さらに悪化すれば都独自の緊急事態宣言も」

こうした状況を受けて東京都は、30日午後に新型コロナウイルスのモニタリング会議と対策本部会議を開き、今後の対応を検討。感染状況については「感染が拡大していると思われる」、医療提供体制については確保している病床数にまだ余裕があることから「体制強化が必要であると思われる」という従来の判断を引き続き維持した。

一方で、小池知事は「現状は感染爆発も憂慮される極めて危機的な事態だ。だが、コロナとの長い戦いをみると、これで完全に営業やめてもらうというのは現実的な選択肢ではない」として、酒を提供する飲食店やカラオケ店に営業時間の短縮を要請し、これに応じた事業者に協力金を支給することを表明した。具体的には、酒を提供する都内の飲食店やカラオケ店に対して、8月3日から31日までの間、営業時間を午後10時までとするよう要請、これに応じた中小の事業者で、感染拡大防止宣言のステッカーを掲載しているところには協力金として20万円を支給するという。

さらに「今後、状況がさらに悪化した場合には東京都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と述べ、都民と都内の事業者への感染拡大防止の協力を呼びかけた。

大阪、愛知などでも過去最多を更新

また、30日は大阪府190人、愛知県153人、と昨日に続き2日連続で過去最多の感染が確認され、全国的に感染拡大が広がっている。こうした状況について菅官房長官は「明日の感染症対策分科会で専門家の意見を聞く」と述べたが、感染者の多くが若い世代であることや医療提供体制がひっ迫していないことなどから、4月に緊急事態宣言を出した当時とは状況が異なるという考えを示した。

政府は明日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、感染状況を分析、今後の対応を協議する予定だ。

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数

  

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

  

PCR検査等の結果

 

入院患者数

 

感染者の現在の状況

*チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
 


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