最新記事

トランプ

WHOに絶縁状、トランプの短気が招く「世界公衆衛生危機」の悪夢

2020年6月1日(月)19時05分
ロビー・グレイマー、コラム・リンチ、ジャック・デッチ

WHOとの「関係を終了」させるというトランプの発表には、そもそも曖昧な点が多い。政権内でも細部の方針がまだ固まっていない部分が大きいようだ。アメリカがWHOから正式に脱退するのかもはっきりしない。

これまでもトランプ政権はテドロスWHO事務局長に対して、新型コロナウイルス問題などで中国にもっと厳しい姿勢で臨むよう求め続けてきた。しかし、その圧力は実を結んでいない。

5月18日と19日にオンライン会議で行われたWHO年次総会でも、アメリカなどが主張した台湾のオブサーバー参加は実現しなかった。中国政府は、台湾の参加に一貫して反対してきた。

WHOとの「関係を終了」させるというトランプの突然の表明は、物事をアメリカの望みどおりに動かすために有効な一手になるのだろうか。

From Foreign Policy Magazine

<2020年6月9日号掲載>

【参考記事】トランプ「WHO拠出金停止」、習近平「高笑い」──アフターコロナの世界新秩序を狙う中国
【参考記事】アメリカの無関心が招いた中国のWHO支配

20200609issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

JPモルガン、新興国通貨の投資判断引き下げ 最悪の

ビジネス

旧村上ファンド系、フジメディアHD株を大量保有 5

ワールド

台湾行政院、米相互関税は「不合理」 貿易黒字は対中

ビジネス

午後3時のドルは146円台へ急落、半年ぶり大幅安 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 9
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中