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領有権中国、インドとの武力衝突現場付近に新たな構造物 衛星写真が示唆
中国とインドの国境付近における両軍の衝突を巡り、ヒマラヤ山脈西部の衝突現場近くで中国が新たな構造物を建設したとみられることが衛星写真で判明した。写真は22日にコンカ・パスでマクサー・テクノロジーズが撮影した、人民解放軍の構造物(2020年 ロイター/Maxar Technologies)
中国とインドの国境付近における両軍の衝突を巡り、ヒマラヤ山脈西部の衝突現場近くで中国が新たな構造物を建設したとみられることが衛星写真で判明した。衝突再燃の懸念が強まりそうだ。
インド兵20人が死亡したガルワン渓谷での15日の衝突を受け、インドと中国の軍司令官は22日、係争地に沿った複数の場所から対峙する軍を撤退させることで合意した。
衛星写真は衝突後の1週間に新たな建設活動が行われたことを示しており、合意の崩壊リスクが懸念される。
この写真は米宇宙技術企業マクサー・テクノロジーズが22日に撮影。ガルワン川を見渡す河岸段丘で中国の構造物が増えている様子が見て取れる。
インドは構造物ができた地域について、実効支配線(LAC)からみて自国側に当たると指摘する。
中国はガルワン渓谷全体が自国領だとし、インド軍が衝突を誘発していると非難する。
オーストラリア戦略政策研究所の衛星データ専門家、Nathan Ruser氏は22日にガルワン渓谷を撮影した衛星写真について、構造物の建設は緊張緩和の兆候がほとんど見られていないことを示しているとし、「『撤退』は(インド)政府が用いるべき言葉ではない」とツイートした。
中国外務省からは今のところコメントを得られていない。
インド国防省からもコメントを得られなかった。
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