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英王室「英アンドルー王子、米富豪の児童買春捜査に協力せず」米検察当局が批判
米検察当局は、児童買春の罪で起訴され、勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告との関係を巡る聴取要請から逃れているとして、アンドルー英王子(写真)を非難した。写真は英ノーフォークで1月撮影(2020年 ロイター/Chris Radburn)
米検察当局は8日、児童買春の罪で起訴され、勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告との関係を巡る聴取要請から逃れているとして、アンドルー英王子を非難した。
一方、アンドルー王子の弁護士は、検察は王子の協力よりも注目を集めることを目指していると批判した。王子はエリザベス女王の二男。
米当局は共謀容疑捜査の一環として、昨年8月に死亡したエプスタイン被告との友人関係についてアンドルー王子の聴取を求めている。
ジェフリー・バーマン連邦検事(マンハッタン)は、アンドルー王子は「自身が協力に前向きだという印象を世の中に与えようとしている」が、連邦当局の聴取要請を何度も拒否したと指摘。同検事のオフィスは声明文で「アンドルー王子が本当に真剣に協力を考えているならば、われわれのドアは引き続き開いているので返答を待っている」とした。
これに先立ち、アンドルー王子の弁護士は、王子が米司法省に対して今年に入ってから3度協力を申し出たとする英サン紙の記事を受けて声明文を公表した。
弁護士は「残念ながら司法省は自らの秘密保持ルールを破り、王子が全く協力を申し出なかったと主張するという反応を示した」と指摘。「彼らはおそらく協力提案を受け入れるよりもむしろパブリシティ(広報宣伝)を求めているのだろう」とした。
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