黒人男性の遺体が吊るされて発見された事件でFBIが再調査、一方で3人目の遺体も発見
FBI Reviewing Investigations of Recent Hangings as Third Man Found Dead
ヒューストン警察はツイッターで以下のように述べている。「殺人課の刑事は、午前9時5分ごろにエラ大通りの2500街区で発見されたヒスパニックの成人男性の遺体について捜査を行っている。自殺であり、犯罪性はないとみられる。捜査チームは、ハリス郡の科学捜査研究所による検視結果を待っているところだ」
ヒューストン市警察のアート・アゼベド署長も、こうツイートしている。「検視局が、死亡した人物の身元を特定した。この人物はヒスパニックあるいは白人の男性で、家族によると以前から自殺願望があったという。犯罪行為をうかがわせる兆候は見つかっておらず、これまでに集められた証拠は、これが自殺であることを示している。捜査は今後も継続される」
カリフォルニア州で遺体が発見されたフラーに関しては、徹底的な真相解明を求める2件の署名活動が立ち上げられた。死亡時に24歳だったフラーは、パルムデール市役所の近くで死亡しているのが見つかったが、当初、その死はパルムデール市検視局によって「自殺とみられる」と結論づけられていた。2つの署名活動は、すでに合計50万件以上の署名を集めている。
自殺で片付けられないか心配
一方、38歳のハーシュはビクタービルで、市立図書館の近くにある木から吊された状態で死亡しているのが発見された。
「現場には、犯罪行為があったことを示唆するものはなかった。しかしながら、死因や死の状況についてはいまだに調査中だ」と、サンバーナディノ郡保安官事務所の広報担当者ジョディ・ミラーは述べている。
ハーシュの家族は声明を発表し、こう述べている。「私たちの兄弟であるマルコム・ハーシュは5月31日に亡くなりました。死因はいまだに家族に明かされていませんが、彼の死が自殺として片づけられるのではないかと、私たちは心配しています。6月1日午前に、彼の死を確認する知らせがあった際に、私たち家族はそう伝えられたからです」
これらの遺体は、アフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイド(46)がミネアポリスの白人警官に拘束死させられたことに対し全世界で抗議活動が広がる中で発見されたこともあり、リンチ(私刑)ではないかという疑念を呼んでいる。
フロイドの死は、世界中で激しい怒りを引き起こしており、警察の暴力や人種差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事)」運動が一段と激化している。
(翻訳:ガリレオ)
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