メルケル首相「正直、苦痛だ」......相次ぐロシアのサイバー攻撃にEUが制裁
2020年6月5日(金)16時00分
年々募るロシアへの不安
EUはサイバーセキュリティに関しロシアへの不信感を年々募らせている。今年2月にはフランスのマクロン大統領も、EU諸国の選挙へのロシアの関与を警告している。EU諸国はロシアのハッカー集団に対する制裁について検討していたようだが、パンデミック発生により滞っていた。
加盟国がサイバー攻撃に関与する個人や団体に制裁を加えられるようにするシステムは昨年5月に誕生したが、実際に発動されたことはまだない。全27加盟国の承認に時間がかかるが、今年後半に制裁が実現すれば、長期にわたるEUのサイバー攻撃対策の大きな転換期となりそうだ。
今回、ロシア軍事情報局長やバディン個人のみが制裁の対象となるのか、それともGRUやファンシーベアのようなより大きな組織に影響を与える制裁パッケージが用意されるのかは不明だ。ドイツ当局は、ベルリンのロシア大使館に登録されている外交官の3分の1がGRUに関係していると睨んでいる。しかし、在ベルリンロシア大使館はすべての容疑を否認している。
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