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アメリカ社会米大手映画チェーンAMC、国内全館でマスク着用義務化 批判踏まえ方針転換
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米映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスは米国内の450の映画館の営業を7月15日に再開すると発表した。写真は4月27日、米ジョージア州で(2020年 ロイター/Elijah Nouvelage)
米映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスは19日、映画館の営業再開に際し、全米の映画館全てで入館者にマスク着用を義務付けると発表した。当初、マスク着用は任意としていたものの、ソーシャルメディア上で批判が高まったことを踏まえ方針を転換した。
AMCは前日、国内で450の映画館の営業を7月15日から再開し、残る150館については7月24日のディズニー実写版「ムーラン」や同31日のクリストファー・ノーラン監督作品「TENET テネット」の公開までに再開する方針を発表した。
当面は入場制限やソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置を実施し、館内を定期的に消毒する方針としつつも、館内でのマスク着用義務付けによる「政治的論争」は避けたいとし、着用は義務付けず、「強く促す」とするにとどめていた。
これを受け、ソーシャルメディア上では入場者の健康を優先していないとして批判の声が上がった。俳優のイライジャ・ウッドさんはツイッターへの投稿で「マスク着用を義務付けるべき。公衆衛生の問題であり、政治とは何ら関係ない」と呼び掛けていた。
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