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アメリカ政治トランプ、SNSめぐる大統領令に28日署名へ
米ホワイトハウスのマクナニー報道官は27日、トランプ大統領がソーシャルメディア企業に関する大統領令に間もなく署名すると明らかにした。写真は5月27日、メリーランド州で撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)
複数のホワイトハウス当局者は27日、トランプ米大統領がソーシャルメディア企業に関する大統領令に28日に署名すると明らかにした。詳細には触れなかった。
トランプ氏はこの日、ツイッターへの投稿で、ソーシャルメディア企業の政治的偏向を改めて批判し、これらの企業を規制もしくは閉鎖するとけん制した。米ツイッターが前日、トランプ氏のツイートに初めて、読者にファクトチェック(真偽確認)を促す警告マークを表示したことが背景にあるとみられる。
トランプ氏は今回、ソーシャルメディア企業に対してこれまでで最も厳しい姿勢を示したが、実際に大統領令でどのような処分を下すかは不明。
米国自由人権協会は、大統領によるソーシャルメディア企業へのいかなる規制も、言論の自由を定めた合衆国憲法修正第1条の制限を受けると指摘した。
大統領令に関するニュースについて、ツイッターはコメントを差し控えた。フェイスブックとグーグルはコメントを出していない。
フェイスブックは今回のトランプ氏の郵送投票に関するツイートに対し、何も対処していない。
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