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感染症対策トランプ服用した抗マラリア薬、全米で使用急減 リスク意識高まる
トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症予防のために服用していると発言した抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、米医療機関での使用が急減していることが、薬剤業者の調べで分かった。ミネソタ大学の研究室のようす。3月撮影(2020年 ロイター/Craig Lassig)
トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症予防のために服用していると発言した抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、米医療機関での使用が急減していることが、薬剤業者の調べで分かった。
全米の病院約半数と取引があるビジエント社によると、先週注文を受けたヒドロキシクロロキンは約12万5000錠で、3月下旬のピーク時から10分の1に減少した。
ニューヨーク最大の医療システム、ノースウェル・ヘルスで副医長を務めるトーマス・マッギン医師は、傘下の23病院で4月中旬以降、ヒドロキシクロロキンの処方を停止したと指摘。
「当初は瀕死の患者に何か手を尽くしたいとの思いで投与していたが、臨床データで有効性が確認されないばかりか、有害となる恐れも出てきたため、処方の停止が必要と判断した」と述べた。
医学誌ランセットは、ヒドロキシクロロキンと患者の死亡リスクの増大とに関連性があるとする研究報告書を発表。研究では入院中の新型コロナ患者9万6000人超のデータを検証し、ヒドロキシクロロキンもしくは「クロロキン」の治療を受けた患者は抗マラリア薬を投与されなかった患者に比べ、死亡リスクが高いことが分かった。
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