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感染症対策トランプ、ジョージア州の経済再開決定には不賛成「安全を優先すべき」
トランプ米大統領は、ジョージア州のケンプ知事が一部の経済活動を月内に再開すると決めたことに対し、美容院やエステ、タトゥー店のような事業の営業再開を認めるのは時期尚早として、知事に異議を唱えたと明らかにした。写真はアトランタで撮影(2020年 ロイター/Elijah Nouvelage)
トランプ米大統領は22日、ジョージア州のケンプ知事が一部の経済活動を月内に再開すると決めたことに対し、美容院やエステ、タトゥー店のような事業の営業再開を認めるのは時期尚早として、知事に異議を唱えたと明らかにした。
トランプ氏は、ホワイトハウスのブリーフィングで「時期尚早だ」と強調。「もう少し待つべきだ。あまり長くなく、少しだけだ。安全を優先すべきだからだ」と語った。
トランプ政権の新型コロナ対策本部に加わる国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長も、経済活動の再開には慎重になるべきだと訴えた。
「知事に提言するとしたら、注意すべきだと伝える」と述べ、感染者が再び増え、州経済に一段の打撃が及ぶ恐れがあると指摘した。
一方、ケンプ知事はツイッターへの投稿で、トランプ氏の指導力を称えたうえで、計画通りに経済を再開させる考えを示した。
「われわれの次の措置は、データや州保健当局の指針に基づいている。ジョージア州の全ての人々の命と生活を守るため、この方法で進める」と説明した。
*内容を追加しました。
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