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医療米政府の新型コロナウイルス治療薬治験、5月半ばに暫定結果の可能性
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が実施しているギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス感染症治験薬「レムデシビル」の暫定試験結果が早ければ5月半ばまでに明らかになる可能性があることが分かった。写真は2018年5月、米カリフォルニア州で(2020年 ロイター/Stephen Lam)
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が実施しているギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス感染症治験薬「レムデシビル」の暫定試験結果が早ければ5月半ばまでに明らかになる可能性がある。
同試験の首席研究者で、ネブラスカ大学メディカルセンターの教授アンドレ・カリル氏がロイターとのインタビューで明らかにした。また、暫定結果の発表はさらに早まる可能性もあるとした。
NIAIDは2月、新型コロナの有望な治療薬として注目を集めているレムデシビルの臨床試験を開始。無作為抽出による二重盲検試験で、被験者の半分に治験薬、残りの半分にプラセボ(偽薬)を投与する。
カリル氏は被験者について、当初目標の400─500人を大幅に上回る申し込みがあったと明らかにした。最新情報によると、最終的な被験者数は800人を超える可能性がある。
同氏はレムデシビル投与によって入院の期間や人工呼吸器の必要性、生存率などのデータが改善するかどうかを見極ることが治験の目的と説明。さらに「統計上だけでなく、有意な臨床的改善が見られるかが焦点」とし、「5月半ばから後半にかけて結果を得られる見通し」と述べた。
レムデシビルを巡っては、 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は前日、世界保健機関(WHO)が誤って公表した報告書の草稿の情報に基づき、ギリアドが中国で実施していたレムデシビルの無作為抽出による初期臨床試験で、症状の改善も血液中の病原体減少も示されなかったと報じた。ギリアドは、早期に打ち切られた試験の結果であり、結論を導くことはできないと反論した。
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