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感染症対策オーストラリア、首都など一部で非常事態宣言 新型コロナウイルス感染拡大抑制へ
オーストラリアの首都特別地域とビクトリア州は16日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け、非常事態を宣言した。写真はメルボルンのF1サーキット会場。F1オーストラリア・グランプリは中止となった。3月13日撮影(2020年 ロイター/Loren Elliott)
オーストラリアの首都特別地域とビクトリア州は16日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け、非常事態を宣言した。
両地域の保健当局には広範囲の権限が付与され、必要に応じて特定の地区や企業、職業を対象とした隔離指示などを出すことが可能になる。
ビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相は州都メルボルンで開いた記者会見で「こうした権限はかつて行使されたことがない」とし、「公衆衛生上の前例のない緊急事態に直面しているという明確な認識を共有できるよう望む」と述べた。
非常事態宣言の効力はビクトリア州が4週間、首都特別地域は少なくとも1週間続く。
オーストラリアでは300人近くの新型ウイルス感染者が確認されており、当局は急速な感染拡大を憂慮している。
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