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難民ギリシャ・レスボス島沖でシリア人男児死亡 トルコの難民越境容認後初の死者
ギリシャ当局は、レスボス島沖で転覆したボートに乗っていたシリア人の男児が2日に死亡したと発表した。トルコが先週、欧州連合(EU)への難民流入を容認して以降、死者が報告されたのは初めて。写真はレスボス島に到着したトルコ難民ら(2020年 ロイター/Alkis Konstantinidis)
ギリシャ当局は、レスボス島沖で転覆したボートに乗っていたシリア人の男児が2日に死亡したと発表した。トルコが先週、欧州連合(EU)への難民流入を容認して以降、死者が報告されたのは初めて。
これとは別に、トルコの治安筋2人がロイターに明らかにしたところによると、トルコからの越境を阻止しようとしたギリシャ治安部隊の介入によって負傷したシリア難民1人が死亡した。ギリシャ当局は「偽ニュース」としてこれを否定している。
トルコ政府が先週、EUへの難民流入を阻止しない方針を示して以降、シリアやアフガニスタンなどの難民1万人以上が、EU加盟国のギリシャおよびブルガリアとトルコの国境に到達した。
ギリシャ警察によると、同国のエーゲ海諸島にも1日までに少なくとも1000人の難民が到達したという。
ゲオルギアデス開発相はSkaiTVに対し、「これは侵略だ」と述べた。
欧州を目指す難民が押し寄せる中、ギリシャとトルコの国境では、双方の警察が群衆に向かって催涙ガスを使用する事態も起きており、100万人以上の難民がトルコから欧州に流入した2015─16年の難民危機を思い起こさせる。
ギリシャ首相府は、ミツォタキス首相が国境の状況についてトランプ米大統領と協議したことを明らかにした。それによると、トランプ氏は「国境で法を執行するギリシャの権利」に理解を示したという。
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