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東南アジアマレーシア、新首相にムヒディン元副首相 有力候補アンワル氏抑え国王が任命
3月1日、マレーシアで、元副首相のムヒディン・ヤシン氏(中央)が首相に就任した(2020年 ロイター/Lim Huey Teng)
マレーシアで1日、元副首相のムヒディン・ヤシン氏(72)がアブドラ国王を前に首相就任の宣誓式を行い、首相に就任した。マハティール・モハマド前首相(94)の後任となる。
ムヒディン氏は、野党である統一マレー国民組織(UMNO)の支持を得て国王から首相に任命された。
マレーシアでは1週間前に、権力の強化を目指したとみられるマハティール氏が首相を辞任。同氏はその後、自身が議会下院議員222人のうち114人の支持を得ているとし、ムヒディン氏への支持を巡り議会で採決を行う方針を示していた。一方で、アンワル元副首相(72)も首相の座を目指した。
マハティール氏とアンワル氏は29日、互いに再び結束し、過半数の支持を得ていると表明したが、国王はムヒディン氏を首相に任命すると発表した。
ムヒディン氏は、与党連合の一角を占める、マハティール氏のマレーシア統一プリブミ党(PPBM)に属しているが、以前はUMNOに所属。UMNOは新首相への協力を表明している。UMNOは与党時代のナジブ首相の汚職疑惑で2年前に政権を追われていた。マハティール氏はUMNOが関与する新政府が汚職に取り組む姿勢に懐疑的な見方を示した。
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