新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(20日現在)
■新型コロナで米企業の経済損失4兆ドルも=著名投資家ダリオ氏
ヘッジファンド世界最大手ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者で著名投資家のレイ・ダリオ氏は19日、新型コロナウイルスの流行に伴い米国企業がこうむる経済損失は4兆ドルに達する恐れがあるという見方を示した。
■米FRB、金融市場の機能保全に「積極的」に対応=リッチモンド連銀総裁
米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は19日、連邦準備理事会(FRB)は「積極的」に金融市場の問題に対応していると述べた。ただ、中小企業の資金調達問題など新型コロナウイルスの感染拡大に起因する一部の問題への対応に中央銀行は向いていない可能性があるとの見解を示した。
■英EUの離脱後交渉に遅れ、新型ウイルス対応で
英国の欧州連合(EU)離脱後の激変緩和のために設けた12月末までの移行期間について、延長を求める声が欧州で高まっている。英国とEUが年末までに今後の関係で合意することはもともと難しかったが、新型コロナウイルスの感染拡大で欧州では一部の国で移動制限が導入されており、交渉がさらに難航している。
■EXCLUSIVE-中国、景気刺激拡大へ 20年成長目標約5%に引き下げも=関係筋
中国政府は、国内経済が新型コロナウイルスの感染拡大で約40年ぶりに景気後退入りする見込みの中、経済を再生させるために数兆元規模の景気刺激策を準備している。2020年の成長率目標は引き下げるとみられる。4人の関係筋が話した。
■米、航空会社への政府出資「あり得る」 コロナ対策で財務長官
ムニューシン米財務長官は19日、航空会社など新型コロナウイルスで打撃を受けている大企業への支援として、政府出資も「あり得る」という考えを示した。
■バルニエEU首席交渉官、新型コロナウイルスに感染
欧州連合(EU)で英国の離脱協議を担当するバルニエ首席交渉官は19日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応があった、と明らかにした。
■ドイツ銀、今年の独成長率予想をマイナス4─5%に引き下げ
ドイツ銀行は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を考慮し、2020年のドイツ経済成長率見通しをマイナス4─5%に引き下げた。従来予想はマイナス1─2%だった。
*内容を追加しました。

【関連記事】
・イタリアを感染拡大の「震源地」にした懲りない個人主義
・新型コロナ:中国「新規感染者数ゼロ」の怪
・日本が新型肺炎に強かった理由

アマゾンに飛びます
2020年3月24日号(3月17日発売)は「観光業の呪い」特集。世界的な新型コロナ禍で浮き彫りになった、過度なインバウンド依存が地元にもたらすリスクとは? ほかに地下鉄サリン25年のルポ(森達也)、新型コロナ各国情勢など。