最新記事

インド

サビかな......えっ? インドの集合住宅で蛇口からお酒が出始めた

2020年2月12日(水)16時50分
松丸さとみ

前述の、集合住宅の住人マリイェッカルさんはインドの英字紙ザ・タイムズ・オブ・インディアに対し、最初に水道水の色を見たとき、「さびかなと思った」と話した。しかしにおいと味を確認したところ、誰かが大量のアルコールを水に混ぜたのだろうと確信したという。

マリイェッカルさんはまた、集合住宅で使用している貯水タンクを確認しに行ったところ、水の表面にはオイルのような膜ができており、異臭が立ち込めていたと米CNNに当時の様子を語った。

自治体当局がザ・タイムズ・オブ・インディアに説明したところによると、井戸水からアルコール分を除去するための処理をすでに8回、行ったという。自治体当局は住人に対し、井戸が完全にきれいになるまで、飲料水を提供すると約束している。マリイェッカルさんはCNNに対し、これまでのところ5000リットルの水が供給されたが、まったく足りないと話している。

なおケララ州は、2014年までは、人口1人あたりのアルコール消費量が年間8.3リットルで、インド国内でもっとも多かった。2014年にアルコール飲料の規制を始めたところ、雇用や観光に影響が出たり、ドラッグの使用が悪化したりしたため、2017年に規制が撤廃されたという(インド英字紙インディアン・エクスプレス)。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米労働生産性、第4四半期速報値は1.2%上昇 予想

ワールド

ガザ、米に引き渡される 米兵派遣の必要なし=トラン

ワールド

米ロ首脳会談「準備最終段階」とロシア有力議員、中東

ビジネス

米新規失業保険申請、1.1万件増の21.9万件 小
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 3
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮兵が拘束される衝撃シーン ウクライナ報道機関が公開
  • 4
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 5
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 8
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 9
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 10
    スーパーモデルのジゼル・ブンチェン「マタニティヌ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 8
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中