サビかな......えっ? インドの集合住宅で蛇口からお酒が出始めた
前述の、集合住宅の住人マリイェッカルさんはインドの英字紙ザ・タイムズ・オブ・インディアに対し、最初に水道水の色を見たとき、「さびかなと思った」と話した。しかしにおいと味を確認したところ、誰かが大量のアルコールを水に混ぜたのだろうと確信したという。
マリイェッカルさんはまた、集合住宅で使用している貯水タンクを確認しに行ったところ、水の表面にはオイルのような膜ができており、異臭が立ち込めていたと米CNNに当時の様子を語った。
自治体当局がザ・タイムズ・オブ・インディアに説明したところによると、井戸水からアルコール分を除去するための処理をすでに8回、行ったという。自治体当局は住人に対し、井戸が完全にきれいになるまで、飲料水を提供すると約束している。マリイェッカルさんはCNNに対し、これまでのところ5000リットルの水が供給されたが、まったく足りないと話している。
なおケララ州は、2014年までは、人口1人あたりのアルコール消費量が年間8.3リットルで、インド国内でもっとも多かった。2014年にアルコール飲料の規制を始めたところ、雇用や観光に影響が出たり、ドラッグの使用が悪化したりしたため、2017年に規制が撤廃されたという(インド英字紙インディアン・エクスプレス)。