新型肺炎以来、なぜ李克強が習近平より目立つのか?
習近平が新型肺炎の重要指示を発布して以降、公けの場に姿を見せないのは、この重大な時期にミャンマーへ行ったり雲南で春節祝賀などをしていた「姿」の印象を薄めるためであり、「重要指示をした1月20日に北京にいなかった事実」の印象を薄めるためである。その後も姿を現さないことによって、「1月20日にいなかったのは特別ではない」という偽装工作をしたいからだ。
全ての側面から考えて、パンデミックを招きつつある犯人は習近平その人なのである。日本のメディアは、どこを見ているのかと警鐘を鳴らしたい。
またこのような「習近平国家主席」を国賓として招こうとしている安倍内閣にも「絶対にそのようなことはしてはならない。現実を直視せよ」と注意を喚起したい。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
[執筆者]遠藤 誉
中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『激突!遠藤vs田原 日中と習近平国賓』(遠藤誉・田原総一朗 1月末出版、実業之日本社)、『米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く』(11月9日出版、毎日新聞出版 )『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』、『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』『中国がシリコンバレーとつながるとき』など多数。