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感染症カナダ、20日にも横浜クルーズ船から自国民退避へ
カナダのシャンパーニュ外相は新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(写真)から、20日か21日に自国民を退避させる考えだと表明した。(2020年 ロイター/Athit Perawongmetha)
カナダのシャンパーニュ外相は18日、横浜港に検疫のため停泊し、新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から、20日か21日に自国民を退避させる考えだと表明した。
同相によると、政府が手配したチャーター機は19日に日本に到着する見通し。同クルーズ船にはカナダ人251人が乗船しており、そのうち34人が新型ウイルスの陽性反応が出ている。
実際に退避ができるかどうかは、日本の当局の最終承認次第だと説明した。また、症状が出ている場合は日本にとどまるとした。
チャーター機で退避したカナダ人は帰国後、オンタリオ州にある訓練基地に移動し、14日間隔離される見通し。
厚生労働省の18日の発表によると、ダイアモンド・プリンセスでは新たに88人の感染が確認され、感染者の累計は542人となった。
同船からは米国人300人超が既に、米政府が派遣したチャーター機で退避しており、17日に帰国している。
カナダは、これまでにコロナウイルスの発生源とされる中国湖北省武漢市から400人近い自国民を退避させている。
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