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2020米大統領選米民主党アイオワ党員集会、若手ブティジェッジが僅差でリード 開票の遅れをトランプ揶揄
2月4日、CNNの暫定集計によると、米民主党アイオワ州党員集会ではブティジェッジ氏が支持率1位(2020年 ロイター/Eric Thayer)
米民主党は4日、11月の米大統領選に向けた候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会の暫定集計結果を発表した。開票率71%の段階で、前インディアナ州サウスベンド市長、ピート・ブティジェッジ氏がトップとなっている。
各候補の得票率は穏健派のブティジェッジ氏が26.8%。バーニー・サンダース上院議員が25.2%で僅差の2位、エリザベス・ウォーレン上院議員が18.4%で3位、バイデン前副大統領が15.5%で4位。エイミー・クロブシャー上院議員が12.6%で5位となっている。
暫定集計の結果を受けてブティジェッジ氏は、第2戦の予備選が行われるニューハンプシャー州で支持者を前に、知名度も十分な資金もない状態で1年前に4人のスタッフと共に選挙戦をスタートさせたと振り返り、「この陣営が出る幕はないとの声も一部であった。しかし、将来へのより良いビジョンを掲げ、現職大統領に退陣を強いるための戦いで、先頭に立った」と強調した。
同氏はこれまで、指導者を世代交代させる時期にきているとの見方を示し、ワシントンでの経験が浅いということは、党派対立による政治のこう着状態を打破するのに有利に働くと主張してきた。
ニューハンプシャーに移動したバイデン氏は、記者団にアイオワ州で劣勢に立たされた可能性について問われ、全ての結果が出るまで判断を待つべきだと指摘。アイオワ州の集計が遅れたことに触れ、「このペースだと、ニューハンプシャーで最初に結果が出るかもしれない」とジョークを飛ばした。
結果発表が大幅に遅れる
民主党は今回の党員集会から集計作業にモバイルアプリを導入したが、このアプリに関連した問題により最終結果の公表が遅れている。
一部のアイオワ州民主党スタッフからは、学校や地域センターなどの集会所からモバイルアプリを使って集計結果を報告する際に問題が発生したとの報告がある。
民主党のアイオワ州委員長を務めるトロイ・プライス氏は、アプリの技術的問題は既に修正されており、スタッフがアプリ上のデータと必要な書類を使って確認を行っていると説明。記者団に問題が発生したことを陳謝したうえで、結果の正確性を確保するために24時間体制で作業していると弁明した。
共和党は、党員集会をスムーズに進められない民主党に国を任せることはできないと指摘。
トランプ大統領は「まったくの大惨事だ」とツイッターに投稿。「何も機能していない。民主党が国政を動かしていた時と同じだ」と揶揄した。
*内容を追加しました。