中国で謎のウイルス性肺炎が流行、SARSでないなら何か?
Mystery Viral Infection in China Has Experts Baffled As SARS Ruled Out
WHOはさらに、旅行者が特別な予防措置をとる必要はないと述べた。
「今回の集団発症に関して現在入手できる情報にもとづいて、WHOは、中国への渡航規制や貿易規制を適用しないよう勧告する」
肺炎は、肺の感染症を示す用語で、ウィルスや細菌、菌類によって引き起こされる。
ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターの上級アナリスト、マシュー・P・シアラーは1月2日、同アウトブレイク観測所ウェブサイトに次のように投稿した。「中国で新たに発生した集団発症はSARSの再発生によるもの、という憶測は、まさに単なる憶測である」
シアラーは以下のようにコメントした。「中国は過去にSARSが発生して以来、大幅に進歩を遂げた。特に、疫病監視と報告、隔離病棟の収容能力に関して進歩が認められる。また、院内感染がまったく報告されていないのは明るい兆候であり、患者がすぐに特定されて適切に隔離され、感染拡大が防止されている証拠だ」
(翻訳:ガリレオ)
2020年1月14日号(1月7日発売)は「台湾のこれから」特集。1月11日の総統選で蔡英文が再選すれば、中国はさらなる強硬姿勢に? 「香港化」する台湾、習近平の次なるシナリオ、日本が備えるべき難民クライシスなど、深層をレポートする。