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ジェノサイド国際司法裁判所、全会一致でミャンマーにロヒンギャ迫害停止を命令
ミャンマー国軍によるイスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害は、ジェノサイド(民族大量虐殺)条約の違反だとして、西アフリカのガンビアが国際司法裁判所(ICJ)に提訴した訴訟で、ICJは23日、ロヒンギャの人々を迫害から守るためあらゆる措置を講じるようミャンマーに命じた。写真はICJ。オランダのハーグで撮影(2020年 ロイター/Eva Plevier)
ミャンマー国軍によるイスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害は、ジェノサイド(民族大量虐殺)条約の違反だとして、西アフリカのガンビアが国際司法裁判所(ICJ)に提訴した訴訟で、ICJは23日、ロヒンギャの人々を迫害から守るためあらゆる措置を講じるようミャンマーに命じた。
国民の大半がイスラム教徒のガンビアは昨年11月、全ての国はジェノサイドを防ぐという義務を負っているとして、イスラム協力機構(OIC)に加盟する57カ国を代表してICJに提訴した。
ICJが最終判断を下すのは数年先になるとみられており、今回ICJはガンビアの求めに応じて仮処分命令を出したに過ぎない。ただICJは、ロヒンギャの人々が脅威にさらされ続けていると判断し、全会一致で仮処分命令を決定した。
ミャンマーは1948年に採択されたジェノサイド条約で禁止された全ての行為を防ぐため、あらゆる措置を講じる必要があり、まず4カ月以内にICJに報告することが義務付けられている。その後も判決が出るまで半年ごとに報告する必要がある。
ICJの判断は、ロヒンギャの人々にとり国際的な司法の場で示された初めての勝利となった。オランダのハーグにあるICJに集まったロヒンギャ人権保護を訴える人々や、ミャンマー国外に逃れたロヒンギャ難民から喜びの声が挙がった。
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