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米イラン対立イラク、米軍撤退の協議要請 米国務長官「駐留適切」と拒否

ポンペオ米国務長官が9日にイラクのアブドルマハディ暫定首相と電話会談を行ったことが分かった。写真はポンペオ米国務長官。1月7日撮影(2020年 ロイター/Tom Brenner)
ポンペオ米国務長官が9日、イラクのアブドルマハディ暫定首相と電話会談を行ったことが分かった。会談の中でアブドルマハディ氏は、米軍の撤退を求める議会決議を実行するため、代表団を派遣するよう要請した。
一方、米国務省は10日、米軍の駐留は「適切」と強調、代表団が米軍の撤退について協議する予定はないと明言した。
国務省の報道官は「米・イラクは安全保障ばかりでなく、金融、経済、外交についても対話する必要がある」と表明。またポンペオ氏は記者団に対し、北大西洋条約機構(NATO)の代表団がワシントンを訪問中で、イラクでの任務や負担について話し合うと明らかにした。
米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことを受け、舞台となったイラクでは米イランの対立で実害を被っているとして、米軍の撤退を求める動きが強まっている。


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