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産休小泉環境相、賛否ある中「育休」2週間取得へ 「男性が取得しやすい環境へつなげる」
小泉進次郎環境相(写真)は、育児休暇を取る意向を表明した。1月に第一子誕生が予定されており、出生後3カ月の間に合計2週間、休暇を取得するという。写真は都内で昨年9月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
小泉進次郎環境相は15日、育児休暇を取る意向を表明した。1月に第一子誕生が予定されており、出生後3カ月の間に合計2週間、休暇を取得するという。
同省内の業務見直しや働き方改革に向けた会議の冒頭で小泉氏は「私自身、育休について、環境大臣という重要な立場でどのような形で取得するのか、正直言ってとても悩んだ」と心境を明らかにした。そのうえで、公務に支障が出ないことを条件に、育児のための時間を確保すると表明。これにより男性が育休を取りやすい環境につながることを期待すると述べた。
この決断について菅義偉官房長官は午前の会見で、「育休取得には職場の風土、社会機運の醸成が大事。環境相の取り組みが男女問わず、育児休暇取得推進につながることを期待する」と応じた。
小泉氏は昨年8月にフリーアナウンサーの滝川クリステルさんと結婚し、育児のための休暇取得を検討すると表明していた。国会議員には一般企業のような「育児休業制度」はなく、欠席届を提出して休みを取得することになる。
岩井奉信・日本大学教授(政治学)は、欧州などでも議員や首相でも育児のために休みを取ることは一般的に認められているとしたうえで、「働き方改革が言われているなかで、小泉氏自身が育休を取ることで、問題を提起するという意味合いがある」と指摘。「まだ男性は育休を取りにくい現実があり、一石を投じる意味は大きい」と評価した。
厚生労働省の2018年度調査によると、男性の育児休業取得率は6.16%にとどまり、政府の2020年度の目標13%にはまだ遠い。また取得日数に関する調査(2015年)では、育児休業を取得した男性の56.9%が「5日未満」にとどまっている。
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