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選挙大統領選候補争い参加のブルームバーグ陣営、受刑者に支持訴える電話かけさせていた
ブルームバーグ前ニューヨーク市長は、自身の陣営が契約業者を通じてコールセンター業務を委託した孫請け会社が刑務作業として受刑者に電話をかけさせていた問題で、この業務実態は知らずに採用していたと述べた。マドリードで10日撮影(2019年 ロイター/Sergio Perez)
米民主党の大統領候補指名争いに前月出馬表明したブルームバーグ前ニューヨーク市長は24日、自身の陣営が契約業者を通じてコールセンター業務を委託した孫請け会社が刑務作業として受刑者に電話をかけさせていた問題で、この業務実態は知らずに採用していたと述べた。
同氏は、このコールセンター運営会社との関係は既に断ったと明らかにしたうえで、「私たちはこの慣行を支持しておらず、契約業者に対し、今後は下請け業者の事前調査を徹底するよう求めている」と説明した。
刑務者の受刑者がブルームバーグ陣営のために電話をかけていたという問題は、米ニュースサイト「インターセプト」が最初に報じた。
米フォーブス誌の米長者番付で8位の富豪であるブルームバーグ氏は過去数週間に他の主要な民主党候補よりも多くの資金を選挙広告に投じてきた。ただ、支持率はまだ上位入りしていない。
ロイター/イプソスが今月18━19日に実施した世論調査によると、民主党支持に傾いている有権者の間では、ブルームバーグ氏の支持率は約5%にとどまった。民主党候補では、バイデン前副大統領、サンダース上院議員、ウォーレン上院議員の3人が支持率トップを争っている。
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