行き詰まりを見せる米朝非核化交渉、その背景は?
期限
北朝鮮は自分たちが設定した年末の期限が近づくにつれ、緊張を醸成しようとしミサイルを発射。米国との外交交渉が不調に終われば、金正恩氏が別の道を歩むかもしれないと警告している。
トランプ氏が北朝鮮に対して必要なら軍事力を行使すると発言すると、北朝鮮軍のトップは4日、相応の行動に出ると強調。先の外交筋は、トランプ氏が再選を目指そうとしていることや、野党・民主党から弾劾訴追されそうな事態に直面していることで金正恩氏が北朝鮮の交渉力を過大に考えているのではないかとの見方を示した。
直近の実験を受け、北朝鮮が17年以降停止していた長距離核ミサイルの発射実験を再開する恐れも出てきた。
同筋は、北朝鮮が各種実験で少しずつ米側の許容限度を広げようとしていると指摘。米国はこうした実験のたび、大きな話ではないかのように言おうとしているが、「大丈夫な話ではない」と語る。「年内に交渉が前進しなければ、北朝鮮は何かをする必要に迫られる。多分それは大陸間弾道ミサイルの実験だろう。そこで米国はより厳しい態度にならざるを得ず、最悪のシナリオなら交渉は完全にご破算となってしまう」と付け加えた。
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