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インド、国籍法めぐり南部で新たに2人死亡 外出禁止令にネット接続遮断も

2019年12月20日(金)18時10分

インドでは、モディ政権が打ち出した新国籍法がイスラム教徒を差別していると抗議するデモが全土に広がり、南部の都市では、デモ隊と警察の衝突で2人が死亡し、外出禁止令が出された。写真は新国籍法に反対するデモ。インドのデリーで撮影(2019年 ロイター/Danish Siddiqui)

インドでは、モディ政権が打ち出した新国籍法がイスラム教徒を差別していると抗議するデモが全土に広がり、南部の都市では、デモ隊と警察の衝突で2人が死亡し、外出禁止令が出された。北部の一部では、当局がインターネット接続を遮断した。

南部の港湾都市マンガロールではデモ隊と警察の衝突で2人が死亡。これでデモに関連した死者数は7人となった。現地警察によると、衝突で警官20人が負傷、12月22日深夜まで夜間外出禁止令が出された。

最大の人口を抱え、ヒンズー教徒とイスラム教徒との間で緊張状態が続いているウッタル・プラデシュ州では、当局が7地区のインターネット接続サービス業者に21日までサービスを停止するよう命じた。この措置について、同州当局者は、状況をさらに悪化させる扇動的な情報の拡散を防ぐためと説明した。現地警察は、問題を起こす可能性があると判定した約100人を逮捕した。

ニューデリーでは、金曜日の礼拝を控え、同国有数のモスク、ジャーマー・マスジッド周辺で厳戒態勢が敷かれている。

[ニューデリー 20日 ロイター]


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